フィアット500 ギア抜け デュアロジック修理 Fiat 500 Dualogic

平成21年式 1.2POP 105,200km
路上にてギアが抜けて入らなくなったことがあり、乗るのが不安とのこと。
修理代は極力安く直してほしいとのご依頼。

診断機でチェックするとフォルトコードが記憶されていました。
直接の故障個所を表示しているエラーではありませんので、各部チェックしていきます。

フィアット500フォルトコード

各部をチェックすると定番の部品の動きが悪くなっていました。
今回は価格を抑える為、新品同様にスムーズな動きにリビルト再生した部品を使用します。
リビルト品は新品部品の半分の価格でご提供可能です。

デュアロジックソレノイド交換

さらに各部をチェックすると、デュアロジックオイルの残圧保持能力も低下しているようです。
シフト操作をしていないのに、油圧(緑色ライン)が下がってしまいます。
油圧の低下が早い為、2~3回のギアチェンジでポンプが回ってしまいます。
(正常な状態は6~7回のシフトチェンジでポンプが回ります)

デュアロジック油圧低下

急な減速時など、連続で複数回シフトダウンするような場合に、油圧が追いつかなくなり、エラーが出てしまう可能性が有ります。

アキュムレーターが劣化している様です。アキュムレーターを新品に交換します。

デュアロジックアキュムレーター交換
デュアロジックアキュムレーター交換
デュアロジックアキュムレーター交換

さらにデュアロジックオイルの交換。
弊社では、専用テスターにてデュアロジックシステム内のオイル残圧を抜き、アキュムレーター内に溜まっているデュアロジックオイルをリザーブタンクに戻してから、デュアロジックオイルの交換をします。
システム内部に残留する古いオイルが最小になり、効率よく交換することが可能です。

デュアロジックオイル残圧ゼロ
デュアロジックオイル交換

そしてミッションギアオイルも交換。
かなり汚れたオイルが出てきました。

デュアロジックミッションオイル交換

また、クラッチレリーズプッシュロッド付近やポテンショメーター付近より、デュアロジックオイルの漏れが見受けられる為、漏れ止め剤をデュアロジックオイルに混ぜ入れます。
この漏れ止め剤は、純正デュアロジックオイルの成分を調べたどり着いた、デュアロジックシステムと相性の良い添加剤です。修理代金を抑えたいというお客さまに使用しております。
クラッチレリーズプッシュロッド付近やポテンショメーター付近の漏れなど、かなりの確率で漏れが止まっています。
数十万円の修理を行う前にお試しいただくのも選択の一つとして提案させていただいております。
販売もしております。 お問い合わせ または、WebShop イタリア車関連 からご注文ください。

お客さまご自身にてデュアロジックオイルの漏れの状態(オイルの量)を外部から目視にて確認できるように遮熱板を加工しました。

デュアロジックオイル遮熱板加工
デュアロジックオイル遮熱板

デュアロジックシステムのキャリブレーション(調整、較正)を行い、修理完了。
カシャッ!カシャッ!とキレの良いギアチェンジになりました。

遠方よりお越しいただきありがとうございました。

ご自分でできるデュアロジック簡易テスト方法です。
こちらもチェックしてみてください。
https://www.koyamajidoshakikaku.com/ja/importedcars/it

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA