フィアットパンダ デュアルマスフライホイール破損 → ソリッドフライホイールに変更

フィアットパンダ
平成25年式
走行 72,500km

高速道路走行中、前方渋滞にて減速時ギア抜け発生、その後ギア入らず、異音発生、レッカー車にて移動。
とのことでご入庫。

診断機を繋いでみると、2つほどフォルトコードが記憶されていましたが、どちらも直接的な故障個所を示しているフォルトコードではありません。

フィアットパンダ デュアルマスフライホイール

試乗をしてみると、異音は出ていませんでしたが、クラッチに違和感があります。
停車時にクラッチが切れていないような、引きずっている様な、ギアチェンジもぎこちない感じ。不規則にギア抜けも発生します。
デュアロジック及びクラッチのキャリブレーションを行ってみましたが症状は改善されず。

パンダに詳しいオーナー様と相談の結果、フライホイールが怪しいとの話になり確認してみることに。
フライホイールを確認ついでに、いずれ確実に壊れると思われるデュアルマスフライホイールをソリッドフライホイールに変更することになりました。

フライホイールを確認してみると、案の定ガタが発生していました。
回転軸が振れて、クラッチカバースプリング部によりミッションの「天狗」部を削ってしまい、ミッションケースの交換まで必要になる場合が有ります。
今回は幸いにもミッションの「天狗」部は、かすり傷程度でしたので、ミッションケースはそのまま再使用することに。

ソリッドフライホイールを使用します。お値段もデュアルマスフライホイールより控えめです。

フィアットパンダフライホイール交換

ついでに、デュアロジックオイルの交換、漏れ止め剤添加、劣化の兆候が確認されたアキュムレータも交換して修理完了。
安心して乗れるパンダになりました。

遠方よりご依頼ありがとうございました。

おまけ
今回の72,500km走行車両のクラッチ各部品の摩耗度
レリーズフォーク、ベアリング、カバーのスプリング部、は削れて凹みが確認できるほど摩耗していました。
ディスクはまだ溝が残っている状態でした。

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