ミニ WEBER 40 DCOE キャブレター調整
クラシックミニ専門店から購入されたというWEBERキャブレター仕様のミニ
黒煙が多いということでご入庫いただきました。
早速各部チェックします。
メインジェット、アイドルジェット、共に左右バラバラの番手が入っていました。
ポンプジェットのアルミワッシャーが入っていません。
その他、
エアバイパススクリューのネジ穴が破損しており締め込むことができず、エアバイパススクリューが全開になっていました。
ガソリンの漏れもあるようです。
フロートレベルも、かなり低い状態でした。
上記理由により、車両より取り外し簡易的なオーバーホールを行うことになりました。
液状ガスケットが塗布されていたり・・・、
不動期間が長かったのでしょうか?内部も汚れているようです。
今回はスロットルバルブ周辺は分解せず、簡易的なオーバーホールを行います。
正規のリペアキットを使用して、
●各ガスケット、パッキンの交換
●ニードルバルブ新品交換
●ミクスチャースクリュー新品交換
●フロートレベル適正値に調整
●エアバイパススクリューネジ穴修正
等を行い、
●アウターベンチュリーは小さな口径の物が付いていた為、街乗りが乗りにくくならない程度に大きな口径に変更(キャブレターを外したところ、ポート研磨を行った跡があるシリンダーヘッドだった為、このエンジンの実力はもっと凄いかも。と、お客様と相談の上)
●メイン、エアー、アイドル、各ジェット見直し
●スロットルリンクロッドに割れがあったので、新品に交換
以上を行った結果、黒煙を吐きながらモッサリした吹け上りだったエンジンは、パン!パン!とレスポンス良く吹け上がるエンジンに劇的に変化しました。
ご依頼ありがとうございました。