WEBER DCOE9 キャブレター オーバーホール
オーバーホールを行ったDCOE9だが、調子が悪いので、あらためてオーバーホールを、とのご依頼。
早速バラします。
スロットルバタフライシャフトのベアリングは、過去に交換されている様ですが、かなり使用感が見受けられるベアリングが出てきました。
また、それぞれのキャブレターで異なるベアリングが使用されていました。
片側はZ系高速回転重視の非接触タイプでした。
スロットルシャフトが、数万回転で回転する訳ではございませんので、高速回転重視のベアリングでなくても良いのでは?と思います。(ベアリングとしての機能は果たしますので、ダメということではございませんが、回転重視のベアリングよりシール性重視(2次エアー吸い込み対策)のベアリングの方が良いのでは?と思います)
スロットルバタフライシャフトエンドレザーシールも使用感があり、かなりの年数が経過している様です。
ポンプスピルバルブにOリングが装着されていました。
本来はOリング等は装着しない箇所です。
チョーク機構のカムが曲がっていました。
チョークバルブが、常にわずかに開いていた可能性があります。
ニードルバルブは、新しそうに見える物と、ラバータイプの物が、装着されていました。
オーバーホールが行われたキャブレターとお聞きしていましたが、
各部チェックの結果、以下の部品を交換しました。
●DCOEサービスキット
●インナーベンチュリー(固定ボルト締めすぎにより変形していた為、お客さまよりご用命)
●スロットルバタフライプレート78°
●スロットルバタフライプレートスクリュー
●スロットルシャフト
●スロットルシャフトベアリング
●スロットルシャフトエンドキット(レザーシール、ロックタブ、スプリング、カップ)
●ポンプコントロールレバーピン
洗浄、組みつけ、を行い、
ポンプ系の噴射チェックなどを行い、異常が無いことを確認して完成。
交換部品
完成、返送後、お客さまより
「調子良く吹け上がるようになり、元々あった息継ぎ等も無くなりました」
とのご連絡をいただきました。
ご依頼ありがとうございました。