フィアット500 1.4 デュアロジック修理 Fiat500 Dualogic
デュアロジックの修理が続きます。
フィアット500 1.4
平成21年式
走行 143,600km
ギアが全く入らなくなり動くことが出来ないとのことでレッカー車にてご入庫。
各部調べていきます。
診断機を繋ぐとエラーが記憶されていました。
デュアロジックオイルの油圧の低下が有った様です。
アンダーカバーに結構な量のオイルが漏れています。
デュアロジックオイルタンクが、ほぼ空になっていました。
動けなくなってしまった原因は、オイル漏れによりオイルタンクが空になり、デュアロジックシステムを作動させるためのオイルを吸い上げることが出来ず、システムが作動しなかった様です。
定番の箇所から、かなりの漏れがります。
走行距離も多いことから、やみくもにお金をかけず、良く効く漏れ止め剤に頑張っていただくことに。
デュアロジックオイルが空のままではシステムが作動することができず、他の部分の不具合を調べることが出来ない為、テスト用に最小限のデュアロジックオイルを入れて各部チェックします。
デュアロジックオイル残圧保持能力も低下しているようです。
アキュムレータを交換します。
いつもの部品も動きが悪くなっていたので、リビルトを使用して交換。
ミッションギアオイルも交換。
数日間、漏れ止め剤の効果を観察。
漏れは、ほぼ止まっているようです。
オーナー様ご自身にて定期的にデュアロジックオイルの量を確認したいとのことで、デュアロジックオイルの遮熱板に穴あけ加工をしました。
構造上少し見えにくいですが、タイヤ交換の時などに確認できます。
デュアロジックオイルポンプのヒューズに40Aのヒューズが入っていました。
ヒューズの容量を上げるのは、最悪の場合は火災などの可能性が有り好ましくありません。
過去にポンプの不具合が有りヒューズが飛んでしまい、誰かが40Aを入れたのでしょう。
オーナー様は知らなかったとのこと。
ポンプの電流に異常がないことを確認し、標準の30Aに戻しました。
システムのキャリブレーション、試乗を行い一連の修理完了。
遠方よりご依頼いただきありがとうございました。